いつもヴィバラヴィータをありがとうございます。最近は熊出没のニュースをよく見ます。今年度はヴィバラヴィータ付近ではまだ目撃情報は今のところございません。今日は同じ野生動物イノシシのお話を。
当地域でのイノシシは7月~9月が多く出没します。ちょうど仔イノシシも成長し行動範囲も増えたころ田畑への侵入が多くなります。畑の被害を申しますとやはり土をおこされ作物を荒らされる、田んぼでは泥浴びで稲を台無しにされる、他、好物のグズ葉を掘り起こし土砂崩れの原因ともなる水路を作るなどなどでしょうか。
20年ほど前はイノシシによる被害はそんなに多くなかったと記憶しておりますがここ10年で増えた原因の根底はわかりませんが頭数が増えたのか、森の作物が減ったのか。高齢化、担い手不足の農家は電柵を貼るなどの労度が増える、具合です。イノシシからの被害を軽減するべく市では猟友会管理のもと捕獲檻を2か所設置しております。夏に2、3度捕獲されます。これまでは捕獲された後は引き取り手がなければ土に埋めら処分されてきました。

昨年5月当地に移転しましたヴィバラヴィータでは、この当地の食と文化資源の循環を目指しており、人間が育てる稲葉山牧場メルヘン牛、小矢部メルヘンポークとともにこの地の野生のイノシシの美味しさを味わっていただこうと励んでおります。野生の食物そのままでで育った味です。


猟友会の所有する檻で捕獲されたイノシシを当店で食肉にするとそれは条例上お客様にはご提供できません。ですので猟友会がイノシシを猟め檻を開けたときに資格を有した業者様に血抜きをしていただき持ち帰られ検査、解体、熟成を経て食肉にいただき、購入、仕入れさせていただいております。
丁寧に仕上げられたイノシシのお肉は本当においしいです。



自然が豊かなこの土地では、「自然を食すこと」×「自然を体感すること」の「味わい」ができます。ジビエも含めた自然の力をご体感いただけましたら幸いです。