いつもヴィバラヴィータをありがとうございます。稲刈りなどの農作業も一段落、また開店から4カ月余りが経過し、開店の気ぜわしさも落ち着き、秋の新メニューへの取り組みや数年後への果樹の準備など日々の仕事に少し余裕を持って取り組むことができるようになりました。秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか?お店では虫の音が心地いいです。
秋のメニューのおすすめでは、稲葉メルヘン牛の手作り生ハム(ブレザオラ)を山ワサビと合わせて、氷見産のバショウカジキのマリネの軽い燻製を自家菜園の野菜と合わせて、などを前菜でご用意しております。魚以外はお店の近隣の食材でご用意できることにとても喜びを覚え料理ができます。栗のリゾットもおすすめです。黒無花果とゴルゴンゾーラチーズ、蜂蜜とのブルスケッタも。もう少ししますとさわし柿とタレッジョチーズのブルスケッタとなります。今年早くも先日、銀杏を拾うことができました。栗が終わるころには銀杏とタレッジョチーズのリゾットを予定しています。スープ、パスタではヴィバラヴィータの持ち味のイタリア郷土料理をぜひ!スープの”Jota“(ヨタ)は開店から造り続けているスロヴェニア国境のスープで当店の看板メニュー、秋のパスタではフリウリ州の詰め物パスタ”チャルソンス“もご用意しております。全粒粉を練りこんだ手打ちパスタは自家製干し鱈(バッカラ)のヴィツェンツア風に合わせて。これからは原木なめこが採れポレンタと合わせて”トーチンブリデToc in Bride”、スロヴェニアとの国境の茸料理もご用意できます。どこまでも自然なままの料理をハーブと果樹、自然の風の中で仕上げ素朴に温かにお届けいたします。
ちょっと話はそれて薪と虫の話を。山奥で8年間空き家になっていました家をリノベーションしました当店では開店当初、多種多様な虫たちが驚くほど沢山見うけられました。それが毎日薪を炊き営む中で今は全く見なくなりました。古くからの囲炉裏文化の尊さを、身をもって感じる日々です。囲炉裏によって防虫をし、食物を乾燥、燻製し保存する暮らしを尊く思いその知恵に学びヴィバラヴィータの糧としたいと思う毎日です。最近はそういう料理の方向性も見えてきました。
店の外にはやはりいろんな動物が生息しています。それぞれに天敵も存在して、いろんな種の生命が存在し、天敵が存在することで一つの種が増えすぎず生態系の中でバランスを保って成り立っているということもこの地に移って強く実感します。
自然に寄り添ったアグリツーリズモを目指して。今後ともヴィバラヴィータを何卒よろしくお願いいたします。